乳酸菌摂取で脳内神経伝達物質の上昇?|乳酸菌体験レポ&選び方ナビ
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乳酸菌摂取で脳内神経伝達物質の上昇?

乳酸菌の摂取は、「セロトニン」や「ドーパミン」の分泌を促し、うつ病などの予防に効果的であることが分かりました。
今回は、乳酸菌が脳内神経伝達物質の分泌を増加させるというメカニズムについて、詳しく紐解いていきましょう。

乳酸菌とセロトニン

飲料メーカーは、自律神経を測定する企業との共同研究において、乳酸菌の摂取が腸のセロトニン分泌を促すことを発見しました。
研究に使用されたのは、ラクトバチルス・ブレビス菌(ラブレ菌)の一種である「SBL88乳酸菌」です。
SBL乳酸菌は、乳酸発酵を伴うビールの醸造などに使用されている植物性乳酸菌です。

実験

マウスから切除した腸管に、SBL88乳酸菌入りの水と、それを含まない水を投与します。
すると、乳酸菌入りの水を投与した腸管ではセロトニンの分泌量が増加したことが分かりました。

セロトニンとは?

セロトニンは「幸せホルモン」として知られ、自律神経の調節を行う神経伝達物質ですが、不足すると、睡眠障害やうつ病などの原因になるといわれています。
それだけでなく、睡眠、腸の蠕動運動、体温調節といった生命維持に必要なはたらきにも関わっており、身体のリズムを整えるためにも重要なホルモンなのです。

腸内環境とセロトニン

実は、約9割ものセロトニンが脳ではなく、腸で腸内細菌のはたらきによって作られています。
そのため、腸内環境の良し悪しがセロトニンの産出量を左右しているといっても過言ではありません。
SBL乳酸菌に限らず、乳酸菌を摂取して日頃から腸内環境を整えることもまた、セロトニンの分泌を促すことにつながります。

乳酸菌とドーパミン

また、他の飲料メーカーの研究では、乳酸菌の摂取が脳内におけるドーパミンの分泌を促すことを発見しています。
この研究は同社が乳酸菌飲料を製造する過程で得られた発酵乳を用いたもので、「ラクトバチルス・ヘルベティカス」という乳酸菌を使用しています。

実験

当該の乳酸菌で発酵させたホエイをラットに与えたところ、脳内のドーパミン分泌量が増加したことを発見しました。

ドーパミンとは?

ドーパミンは、感情のコントロールや抗ストレス作用をもつ神経伝達物質です。
ドーパミンが不足すると、記憶力や集中力の低下、無関心、無気力といった症状が現れるといわれ、うつ病の原因の一つと考えられています。

腸内環境とドーパミン

ドーパミンの場合も、腸内で腸内細菌によって前駆体が作られているため、腸内細菌のはたらきが欠かせません。
腸内環境が悪化し、前駆体を作るはたらきが低下してしまうということは、ドーパミンそのものの分泌量が低下することにもつながります。

乳酸菌は

腸は「第二の脳」と呼ばれるほど脳と深く関わっており、腸内の環境や、それに影響をもたらす乳酸菌の存在は、私たちの脳と直結しています。
乳酸菌でストレスに負けず、心も体も病気と無縁の毎日を送りたいですね。

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