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ラクトコッカス属ってなに?

ラクトコッカス属は、乳酸菌のグループのひとつです。ラクトコッカス属は、美味しいチーズやヨーグルトを作る際に欠かせないばかりか、健康維持にも効果的な乳酸菌なのです。
そのグループのもつ特徴と、属する乳酸菌の一部をご紹介します。

ラクトコッカス属とは

ラクトコッカス属は、英語でラクト(乳の)コッカス(球菌)という名のとおり、糖を分解して乳酸を作り出すホモ乳酸菌です。グラム陽性菌の属するグループです。
チーズやバター、ヨーグルトなどの乳製品から見つかっており、自然界に広く生息しています。
非運動性のため自ら動くことはできませんが、塩分濃度の高い環境や、pHの変動が激しい環境にも適応できるという特徴をもっています。

ラクトコッカス属に属する乳酸菌

ラクトコッカス属に属する乳酸菌で、代表的なものは以下です。

ラクトコッカス・ラクティス

ラクトコッカス属の乳酸菌の中でも、とくに重要な役割を持っているのがラクチスです。
ラクトコッカス・ラクティスは、ラクトコッカス属の基準種となっている乳酸菌で、発酵バターやチーズ、乳酸菌飲料に利用されています。
ラクトコッカス・ラクチスには、3種類の亜種が存在します。
そのうちの2種類は、主にチーズやバターなどを作る際に利用され、原料となる牛乳を発酵させたり、乳成分を分解して、チーズに独特な香りや風味を与えます。

大手飲料メーカー2社と医薬品メーカーによる共同開発チームは、ラクティス菌JCM5805株という乳酸菌が強い免疫力向上効果をもつことを発見し、「プラズマ乳酸菌」と名付けました。

一般的な乳酸菌がNK細胞だけを活性化させるのに対し、プラズマ乳酸菌は、プラズマサイトイド樹状細胞という司令塔にはたらきかけ、NK細胞をはじめとする4種の免疫細胞すべてを効率的に活性化させます。
免疫細胞の活性化は、主に風邪やインフルエンザのウイルス感染の予防に効果的です。

クレモリス

ラクトコッカス・ラクチスの亜種であるクレモリス菌は、カスピ海ヨーグルトには欠かせない存在です。
カスピ海ヨーグルトには、他のヨーグルトにはないとろみやネバネバとした食感がありますが、これはクレモリス菌の作り出す「菌体外多糖(EPS)」と呼ばれる成分によるものです。
EPSには、免疫力の向上、ストレスやアレルギー症状の抑制、コレステロール値や血糖値の低下といった、高い健康効果があることが分かっています。消化されずに大腸まで届き、ビフィズス菌の発育を助けることから「乳酸菌の作り出す食物繊維」とも呼ばれ、体に良いはたらきをするとして注目され始めています。

20-92菌

20-92菌は、通称「エクオール産生菌」とも呼ばれ、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分を、エクオールに変換するはたらきをもった乳酸菌です。
エクオールは、女性ホルモンに似た成分として、女性の美容や健康をサポートする効果があることが注目されています。

腸内にエクオール産生菌をもたない人は、ダイゼインをエクオールに変換することができないため、大豆イソフラボンを摂取しても得られる効果は低いといわれていました。
しかし、この20-92菌を用いたサプリメントの商品化によって、誰もが気軽にエクオール産生菌を取り入れることができるようになったのです。

ラクトコッカス属にはさまざまな効果がある!

ラクトコッカス属の乳酸菌を摂るには、ラクトコッカス・ラクチスを含んだ乳製品はもちろんですが、クレモリス菌が豊富なカスピ海ヨーグルトをおすすめします。
クレモリス菌の中には、整腸作用はもちろんのこと、中性脂肪を減らしたり、血糖値の上昇を抑えたり、インフルエンザの予防など、さまざまな効果がある菌種も見つかっています。
ラクトコッカス属には、高い健康効果をもつものだけでなく、女性の美容もサポートする乳酸菌が存在します。
市販のサプリメントや乳酸菌飲料、もちろん身近な乳製品にも含まれていますので、意識して摂取してみてはいかがでしょうか。

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