乳酸菌は奈良時代から重宝されていた?|乳酸菌体験レポ&選び方ナビ
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

乳酸菌は奈良時代から重宝されていた?

今では、当たり前のように健康増進に利用される乳酸菌。
便秘や肌荒れの解消だけにとどまらず、インフルエンザ、生活習慣病の予防など、その効果はさまざまです。
そんな乳酸菌は、実は大昔から人々に重宝されていたのです。

日本における発酵食品のはじまり

日本人と乳酸菌との関係は、遡ること約1200年以上も前の、奈良時代に始まります。
この頃の人々が、現在の私たちの食生活の礎を築いたといっても過言ではありません。

漬物

日本最古の発酵食品としての記述は、奈良時代の木簡に書かれた「瓜の塩漬け」です。
また、その後の平安時代中期に編纂された「延喜式」という法令集にも、

・醬(ひしお)漬け
現在の醤油漬けのようなもの
・未醬漬:
現在の味噌漬けのようなもの
・須須保利(すずほり)
臼でひいたアワや大豆などの穀類を使った、現在のぬか漬けのもととなったもの
・粕漬け
・酢漬け
・酢糟漬け
・甘漬け

などのさまざまな漬物が登場し、この頃から発酵食品が広く利用されていたことが分かっています。
ちなみに、ここで出てくる味噌も、奈良時代に中国から伝えられた発酵食品です。
味噌は、室町時代には庶民の食卓にも頻繁に上がっていたといわれています。

乳製品

また、漬物と時を同じくして牛乳も人々に使われるようになりました。
牛乳はそのまま使われるだけでなく、

・酪(らく)
ヨーグルトのようなもの
・蘇(そ)
チーズのようなもの
・醍醐(だいご)
バターのようなもの

といったように、現在でも食べられているような乳製品に加工されるようにもなっていきました。
しかし、これらは朝廷などの階級の貴族のみが手にすることのできる貴重品で、一般庶民の手には到底届かないような代物でした。

発酵食品のもつ効果

この頃は、当然現在のように発酵食品や乳酸菌に対する研究が進んでいたわけでもありません。
にもかかわらず、「医心方」という日本で最も古い医学書には、酪、蘇、醍醐は「疲労を回復し、便秘の改善や、肌をつややかにする」との記述がなされています。

「乳酸菌」という菌の存在自体が知られるのはそれからかなり先になるものの、この頃にはすでに発酵食品の効能に人々が気付き始めていたのです。

時代の移り変わり

しかし、残念ながらその後に訪れる平安時代には、牛の飼育が徐々に行われなくなり、それとともに牛乳や乳製品の加工も衰退していきました。

それからさらに約1000年もの時が流れ、戦後になって乳酸菌が再び日の目を見ることになりました。
現在では、数々の発酵食品が販売され、今では人々の食生活に無くてはならない存在となりました。

奈良時代から続く乳酸菌と日本人との縁

乳酸菌は、こうして古くから私たち日本人の食生活と関わりをもってきました。
研究が進んだ今、昔の人々が信じた効果が証明され、また新たな効果も明らかになってきています。
私たち日本人と相性の良い乳酸菌。
漬物、乳製品、サプリメントなど、日々さまざまな食品から摂り、健康増進に役立てていきましょう。

関連記事Related article