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乳酸菌はどうやって発見された?

今となっては健康に役立つことが広く知られている乳酸菌ですが、そもそもどのように発見され、広まったのでしょうか?
数百年前にさかのぼり、乳酸菌の歴史を紐解いてみましょう。

レーウェンフックによる乳酸菌の発見

世界で初めて乳酸菌の存在を確認したのは、オランダ人科学者のアントニ・ファン・レーウェンフック(1632~1723年)と言われています。
のちに微生物学の父と称されることになる彼は、生涯で500にものぼる自作顕微鏡を作り、身の回りに存在するさまざまな微生物を観察していました。
そのうちのひとつとして、野菜表面や乳に生息する乳酸菌を見ていたのではないかと言われています。

パスツールによる乳酸菌と発酵の研究

その後数十年もの時が経ち、フランス人細菌学者ルイ・パスツールの研究によって、初めて乳酸発酵の存在が認識されたのは、1857年のことです。
一定の条件下で、乳に独特の酸味や風味が足されることに気づいたパスツールは、その中に微生物が存在していることを確認しました。
食品の発酵や腐敗が微生物の手によって起こるものだということを、初めて科学的に証明したのです。

メチニコフが乳酸菌の健康効果を提唱

そして1900年代初頭、彼の名を冠した「パスツール研究所」の研究員で、ロシア人生物学者であるイリヤ・メチニコフの手によって、乳酸菌の健康効果が明らかになります。
彼は、「老化は腸内の腐敗によるもの」という説を提唱し、乳酸菌は腸内の腐敗菌を抑制し、健康維持に有用であると考えました。
この考えは、現在でいうところの「プロバイオティクス」に相当するものと思われます。
また、ブルガリア旅行中のメチニコフは、そこでごく一般的な食物として食べられているヨーグルトに着目しました。
彼らが長寿であることと関連付け、自らヨーグルトを食べることで、ヨーロッパ諸国に広めたとも言われています。

メチニコフの説を裏付けたグリゴロフ

ブルガリア生まれの医学者、スタメン・グリゴロフは、大学4年の時に伝統的なヨーグルトから、現在もヨーグルトの種菌となっているブルガリア菌とサーモフィラス菌を発見。
この功績から、旧知の仲だったメチニコフに、これら乳酸菌に関する講演を研究所で行うよう依頼されました。
さらに、ヨーグルトに含まれるブルガリア菌が腸内を弱酸性に保つことで、腐敗菌の増殖を抑えることを確認しました。
このことは、メチニコフが提唱した説を科学的に裏付けたことになります。

今も続けられる乳酸菌の研究

乳酸菌はこうして何人もの科学者の手に渡り、少しずつその謎を明らかにされながらも、未だ研究が続けられています。

現代になって発見されたことは、便秘解消はもちろんのこと、歯周病、糖尿病、蓄膿症、血糖値の改善から、ストレスに対する効果などさまざまです。
たくさんの健康効果をもつ乳酸菌のチカラには、本当に目をみはるものがありますね。

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