乳酸菌で肝臓を労わる
大量の飲酒や長期の飲酒習慣は、肝臓に大きな負担をかけます。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、軽度のときには症状が表に出ないため、気付いたときにはすでに重篤化しているということもあるのです。
乳酸菌には、肝臓の機能をサポートするものもあることをご存知でしたか?
毎日お酒を飲むという人、健康診断で注意が必要と言われた方は、必見です。
アルコール性肝障害、脂肪肝の改善
飲料メーカーは、自社の持つ乳酸菌が、マウスを用いた実験においてアルコール性肝障害を抑制したことを明らかにしました。
その乳酸菌は、SBL88(ラクトバチルス・ブレビスSBC8803)菌です。
アルコール性肝障害改善効果
継続してエタノールを与えることで、アルコール性肝障害を引き起こさせたマウスに、SBL88菌を毎日与えました。
すると、2週間目になって肝機能障害のレベルを示す値が低下し、続いて3週間目にも同様の値が低下しました。
脂肪肝改善効果
また、このマウスは同時に、肝臓の総コレステロールと中性脂肪が高い値を示し、脂肪肝も発症していました。
しかし、SBL88菌の摂取を続けると、総コレステロール値や中性脂肪の蓄積が抑制されるということもわかりました。
腸管バリア機能向上
SBL乳酸菌は、腸内フローラのバランスを整えるだけでなく、腸管バリア機能を向上させることによって、アルコール性肝障害や脂肪肝を改善していると考えられています。
γ-GTP上昇抑制効果
上記の試験に付随して、ヒトを対象とした試験も行われました。
飲酒を習慣としていてγ-GTPが高い人を、毎日飲酒をしてSBL88菌カプセルを摂取するグループと、毎日飲酒をするだけのグループの2つに分けます。
すると1ヶ月後、非摂取群のγ-GTPは10IU上昇しましたが、摂取群は4IU減少し、さらに中性脂肪も低下しました。
γ-GTPの上昇は、肝臓の病気だけでなく、2型糖尿病や心臓、血管などの病気を引き起こす原因ともなります。
SBL88乳酸菌はこのような病気の予防に役立つと考えられており、活用の方法が検討されるということです。
乳酸菌で肝機能サポートを!
乳酸菌には、肝機能をサポートするという意外な効果もあるのですね。
これからはお酒をできるだけ控え、乳酸菌をうまく利用して、肝臓の健康にも気を配りましょう。