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乳酸菌でインターフェロンを産生

インターフェロンとは、ウイルスなどに刺激されることで細胞が作り出すたんぱく質のことです。
ウイルス性肝炎や白血病などの治療に医薬品として用いられ、ウイルスの増殖を抑えたり、がんに対抗する作用があると言われています。

乳酸菌には、このインターフェロンの産出を促すはたらきがあることが分かり、現在研究が進められています。

乳酸菌がインターフェロンを産出することを発見

産業技術総合研究所と調味料メーカーの共同研究によって、乳酸菌は免疫細胞を活性化させ、インターフェロンβ(抗炎症作用、抗ウイルス活性をもつ)を作り出させるはたらきがあることが分かりました。

インターフェロン産出のメカニズム

他の細菌に比べ、乳酸菌は多くの二重鎖RNAという組織をもっています。
この二重鎖RNAは、小腸にある樹状細胞(免疫細胞)を活性化させ、細胞内のエンドソームという場所に存在する自然免疫系分子であるTLR3から、インターフェロンβを産出するよう誘導します。

このようなはたらきは、乳酸菌の種類によって多少の差はあるものの、小腸に常在する乳酸菌と、食物から摂取する乳酸菌の二つに共通してみられます。

効果

このことは、腸管の炎症を抑制して腸の状態を健康的に保ち、潰瘍性大腸炎などの予防や、免疫向上に寄与すると考えられます。
マウスを用いた実験では、継続的に投与すると、脾臓の免疫細胞においてもインターフェロンβの産出が増えることが分かりました。
乳酸菌は、腸管のみならず身体全体に効果をもたらすのです。

また、乳酸菌のこのようなはたらきは疾病予防に役立つとして、近い将来、食品成分として利用される可能性も考えられます。

乳酸菌の秘められたパワー!

乳酸菌は、最近の研究によって次々に新たな効果が明らかになっています。
便秘の解消といった直接的な効果だけでなく、免疫力を高めて病気やウイルスから身を守ることに寄与するなど、間接的な効果も知られつつあります。

しかし、こうして明らかになっているいくつもの効果も、まだその一部にすぎないのかもしれません。
まだまだ謎の多い乳酸菌のはたらきについて、引き続き注目していきましょう。

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