乳酸菌と酸素の関係性|乳酸菌体験レポ&選び方ナビ

乳酸菌と酸素の関係性

乳酸菌と酸素には、切っても切れない重要な関係性があります。
乳酸菌の効果をより強く実感するためにも、予備知識として覚えておくと良いでしょう。

嫌気性菌と好気性菌

乳酸菌には、大きく分けると嫌気性のものと好気性のものが存在します。
嫌気性とは、酸素を必要としない(酸素のないところでしか生きられない)菌のことで、好気性とは、酸素のあるところを好む菌のことです。

乳酸菌には嫌気性菌しかいないということが定説だった時代もありますが、2001年以降の研究においては、好気性菌や通性嫌気性菌(酸素の有無にかかわらず生きられる菌)の存在も知られるようになりました。

それでも、乳酸菌は嫌気性菌が大半を占めています。
ちなみにビフィズス菌は、わずかな酸素で生きられるため、微好気性菌といわれています。

腸内の環境と乳酸菌

一口に「腸内」といっても、酸素濃度はその部位によって異なり、それに従って棲息する菌の種類も異なります。

大腸の場合を例に取ると、大腸内はほとんど酸素がない嫌気性の状態です。
消化管から送り込まれる酸素がもともと少ないことに加えて、腸管の上部に住みついている細菌が呼吸をして貴重な酸素を消費します。
そのため、さらに奥深くにある大腸内の酸素濃度は極めて薄くなってしまうのです。

もちろん、そのような嫌気性の環境では好気性の菌はほとんど生きていくことができません。
大腸では、自然と嫌気性の乳酸菌が主流となるわけです。

それぞれのメリットとデメリット

好気性の乳酸菌と嫌気性の乳酸菌には、それぞれメリットとデメリットがあります。

好気性乳酸菌のメリット

好気性菌は、酸素が豊富な自然界に広く棲息しています。
安定性の低い酸素を必要とするということは、過酷な環境で生き抜いていく強い生命力を持っているということです。
菌種を使って家庭でヨーグルトを作る際に向いています。

好気性乳酸菌のデメリット

ところが、胃酸に負けずに大腸まで届いたとしても、肝心の大腸には酸素がありません。
一番活躍してほしいところで、残念ながらほとんどが死滅してしまいます。

嫌気性乳酸菌のメリット

何といっても嫌気性乳酸菌のメリットは、大腸での活躍です。
嫌気性の環境である大腸で、腸内環境の改善をするなど本来の能力を発揮します。

嫌気性乳酸菌のデメリット

嫌気性菌は、逆に酸素のないヒトや動物の腸などに棲息しています。
常に栄養に事欠かない腸内に住んでいるため、好気性菌よりも貧弱であるという特徴を持っています。
また、酸素に触れると死んでしまうため、家庭で作るヨーグルトには向きません。

摂取するなら嫌気性乳酸菌がおすすめ!

以上のことから、大腸で活躍する乳酸菌は、嫌気性乳酸菌であるということが分かりました。
ヨーグルトやサプリメントなどで摂取する乳酸菌は、嫌気性もしくは通性嫌気性のものをおすすめします。
アシドフィルス、フェカリス、サーモフィルス、ラクチスなどの種類は、チーズやヨーグルトなどに利用される身近な通性嫌気性の乳酸菌ですから、ぜひ摂取するようにしましょう。

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